新年度直前!4月からの支出増加に備える"家計の防衛術"
Mar 10, 2026
4月は「支出が重なる季節」
「春は新しいスタート」とよく言いますが、家計の視点から見ると、4月は複数の支出が同時に押し寄せる"要注意月"です。
「気がついたら4〜5月で予算をオーバーしていた」という経験はありませんか?
年度が変わるタイミングで、保険やサブスクリプションが自動更新される。
歓送迎会などの交際費が増える。
春物衣料を買い揃える。
健康診断を申し込む。
そして、ゴールデンウィークの帰省・旅行の準備も始まる——。

それに加えて今年は、制度上の変化が重なることで、例年以上に家計への影響が大きくなる見込みです。第一生命経済研究所(永濱利廣氏、2026年1月5日)の試算では、物価上昇による家計負担の増加は2026年に1人あたり年間約2.2万円、4人家族で約8.9万円に上ると予測されています。(出典:第一生命経済研究所)
子どもが大学生・社会人になった中高年の方にとって、今こそ「先手の家計管理」を始める絶好のタイミングです。

今年の4月に重なる「制度変更」の影響
① 電気・ガス補助金の縮小・終了
政府の補助金(電気4.5円/kWh・都市ガス18円/m³)は3月使用分から大幅縮小となり、4月使用分からはゼロに。
世帯規模ごとの3か月合計軽減額の目安は、2人世帯で約7,000円、3人世帯で約8,000円、4人世帯で約10,000円となっており(いずれも電気・ガス合計)、その恩恵がなくなります。
② 飲食料品の値上げ継続
帝国データバンク(2026年3月調査)によれば、2026年1〜6月の飲食料品値上げは累計4,493品目、平均値上げ率は約15%に達する見込みです。(出典:帝国データバンク)
③ 子ども・子育て支援金の徴収スタート
2026年4月から医療保険料に上乗せで新たな徴収が始まります。こども家庭庁の試算(2025年12月26日公表)によれば、会社員など被用者保険加入者の1人あたり平均月額は約550円(加入する健康保険の種類によって異なり、健保組合加入者は約500円、協会けんぽ加入者は約400円が目安)。国民健康保険は世帯あたり平均月300円。被用者保険加入者(健保組合・協会けんぽ・共済組合)の全体平均は年間約6,600円の実質的な手取り減となります。

4月に発生しやすい「個人レベルの支出」5項目
制度変更に加えて、毎年4月に集中しがちな個人的な支出もあります。
事前に把握しておくだけで、無駄な出費をかなり防げます。
<支出項目・チェックポイント>
1. 固定費の自動更新
保険・サブスク・各種会費が3〜4月に自動更新されることが多い。不要なものがないか今月中に確認を
2. 歓送迎会・交際費
職場や地域の行事が増える時期。月の交際費予算をあらかじめ決めておくと安心
3. 春物衣料の購入
「セールだから」という理由の衝動買いに要注意。買う前にクローゼットを確認
4. 健康診断・人間ドック
春は受診シーズン。自治体や勤務先の補助制度を使えば自己負担を大幅に減らせる場合も
5. GW帰省・旅行の準備
早期予約で交通費・宿泊費を節約。予算の上限を決めてから計画すると安心

今すぐできる!家計の防衛術5選
防衛術①:固定費を「新年度前」に棚卸し
4月の自動更新前が、不要な契約を解約・見直しする最大のチャンスです。
通信費、使っていないサブスク、加入したまま放置している会費などを洗い出し、月数百円〜数千円の削減を狙いましょう。
防衛術②:4〜5月の「予算枠」をあらかじめ決める
交際費・衣料費・健診・GW費用など、春に集中する支出をリストアップして、月ごとの上限額を設定しておきます。
「予算内ならOK、超えたら翌月で調整」というルールを持つだけで、漠然とした不安が減ります。
防衛術③:エネルギー費の節電習慣を今から準備
補助金がなくなる5月以降(4月使用分)の電気代急増に備え、今のうちからLED照明への切り替えや待機電力カット、エアコンフィルターの掃除といった節電習慣を身につけておきましょう。
月数百円〜千円単位の積み重ねが年間で見ると大きな差になります。
防衛術④:エネルギーの"ムダ"を見直す
補助金がなくなる前に、電力会社のプランや契約アンペアを確認しましょう。
家族構成が変わった(子どもが独立した等)家庭では、必要以上の容量で契約しているケースがあります。また、照明のLED化、エアコンのフィルター掃除、待機電力カットなど、月数百円〜千円単位の節電効果が積み重なります。
防衛術⑤:食費は"計画買い"で無駄をゼロに
値上がりが続く食料品は、「必要なものをまとめて買う」計画的な購買が有効です。
特にお子さんが独立された世帯では、2人暮らしや少人数での生活が多いため、「安いから」という理由での衝動買いが食品ロスにつながりやすい傾向があります。
週単位での献立計画と購入リストの活用で、月数千円の節約が見込めます。

中高年層は「先手」を打てる強みがある
子育てが一段落したこの世代は、生活パターンが比較的安定しており、支出の変化を把握・管理しやすい時期でもあります。
「知っている人」と「知らない人」では、年間数万円の差が生まれます。
制度変更と季節的な支出増加の両方を見据えて、今月中に家計の棚卸しを始めてみてください。
まとめ
今年の4月は、制度変更と季節的な支出増加が重なる「家計の難所」です。しかし、事前に把握して準備するだけで、その多くは防ぐことができます。
✅ 物価・制度変化を把握する
補助金終了・食料品値上げ・子育て支援金の徴収開始など、2026年4月は家計への影響が例年より大きい
✅ 個人の支出増加を先読みする
固定費の自動更新・交際費・衣料・健診・GWと、4〜5月は支出が集中しやすい
✅ 今月中に3つの行動を起こす
①固定費の棚卸し、②春の予算枠の設定、③節電習慣の準備
「今年の春は、去年より賢く乗り越えた」と振り返れるよう、まず一歩を踏み出してみてください。
【注意事項】
本記事に記載の数値・制度内容は、執筆時点(2026年3月)の公表情報および各機関の試算・報道に基づいています。電気・ガス料金、保険料率、補助金の内容は今後変更される可能性があります。実際の負担額はお住まいの地域、加入する保険の種類・収入・世帯構成・ご使用量によって異なります。制度の詳細や最新情報は、各機関の公式サイトまたは担当窓口にてご確認ください。本記事は特定の金融商品・保険商品・サービスへの加入を勧誘・推奨するものではありません。
<節約シリーズ 前回の記事>
春の衣替えで無駄買いゼロ!ワードローブ管理と賢い買い物術
https://link-113a.mykajabi.com/blog/2-e71c2
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