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プロの投資家は何を買っている? 13Fフォームでウォーレン・バフェットなどの保有銘柄を知る方法

投資 Jul 20, 2026

はじめに
「プロ」の動きを後追いできる、公開情報がある

「世界最高の投資家たちが、今どんな銘柄を持っているのか知れたら……」
そう思ったことはありませんか?

実は、アメリカには法律によって大口の機関投資家が保有銘柄を四半期ごとに公開することが義務付けられており、その情報は誰でも無料で閲覧できます。
その開示書類が「13F(サーティーン・エフ)フォーム」です。

今回は、中高年の方でも手順通りに進めれば確認できる、この13Fフォームの基礎知識と実際の活用法をわかりやすくご紹介します。


13Fフォームとは何か?

米国証券取引委員会(SEC)が義務付ける「保有銘柄の開示書類」
13Fフォームとは、アメリカの「証券取引所法(Securities Exchange Act of 1934)」第13条(f)項に基づき、米国証券取引委員会(SEC)が義務付けている書類です。
米国内で1億ドル(1ドル=約150円換算で約150億円相当。為替レートは日々変動するため、実際の円換算額はその時々の相場によって異なります)以上の証券を裁量運用する機関投資家は、四半期末から45日以内にこの書類をSECの電子開示システム「EDGAR(エドガー)」に提出しなければなりません。

提出義務の対象となるのは、ヘッジファンド、投資信託、年金基金、保険会社、銀行の信託部門など、大規模な機関投資家です。個人投資家はこれには含まれませんが、逆を言えば、機関投資家たちの動向を個人が無料で追えるという、非常に有益な仕組みとなっています。

記載される情報の主な内容は以下の通りです。

・保有する銘柄名(発行体名)
・証券の種類(普通株、ETF、転換社債型新株予約権付社債など)
・保有株式数
・四半期末時点での保有時価総額

なお、空売り(ショートポジション)は記載対象外であり、あくまで「ロングポジション(買い建て)」のみが開示されます。また、外国株式のうち米国の取引所に上場していないものは対象外です。


バフェットの保有銘柄もわかる:実際の開示内容

バークシャー・ハサウェイの最新13Fフォームを見てみよう
「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が率いてきたバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)も、もちろんこの13Fフォームを提出しています。
2025年8月に提出された2025年第2四半期末(6月30日時点)のデータによると、ポートフォリオの時価総額は約2,575億ドルに上り、保有銘柄は41銘柄が開示されました。

同時期の上位5銘柄とその比率はおよそ以下のとおりです(2025年Q2の13Fより)。

- アップル(AAPL)── 約22.3%
- アメリカン・エキスプレス(AXP) ── 約18.8%
- バンク・オブ・アメリカ(BAC) ── 約11.1%
- コカ・コーラ(KO) ── 約11.0%
- シェブロン(CVX)── 約6.8%

2025年5月にバフェット氏はCEO退任を発表し、同年12月31日付けでCEOを退任。2026年1月1日よりグレッグ・エイベル氏が新CEOに就任しています。なお、バフェット氏は退任後も取締役会長として引き続き会社に関与しています。


どうやって見るの?:無料で閲覧する2つの方法

方法①:SECの公式サイト「EDGAR」から直接検索する
最も確実な方法は、SECが運営する公式データベース「EDGAR」にアクセスすることです。以下のURLをそのままブラウザのアドレスバーに貼り付けてアクセスしてください。

▼バークシャー・ハサウェイの13F一覧ページ(直接アクセス用URL)
https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&company=berkshire+hathaway&type=13F-HR&dateb=&owner=include&count=10&search_text=

アクセス後は、以下の4ステップで保有銘柄の一覧にたどり着けます。

ステップ1
表示された提出書類の一覧で、一番上(最新)の「13F-HR」の行にある「Documents」をクリックする

ステップ2
次のページに複数のリンクが表示される。そのなかから「INFORMATION TABLE FOR FORM 13F」と書かれた行の「~.html」のリンクをクリックする(「~.xml」は機械処理向けの生データのため、「.html」の方を選ぶ)

ステップ3
アップル、アメリカン・エキスプレス、コカ・コーラなど、保有銘柄の一覧が銘柄名・株数・時価総額とともに表示される

英語のサイトですが、銘柄名・株数・時価総額が表形式で並んでいるため、内容は把握しやすいです。
なお、他の投資家・運用会社を調べたい場合は、上記URL(https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&company=berkshire+hathaway&type=13F-HR&dateb=&owner=include&count=10&search_text=)の berkshire+hathaway の部分を調べたい会社名の英語表記(スペースは + に置き換え)に書き換えることで、同様に検索できます。


方法②:集計サービスを活用する

SECのEDGARの情報を整理して、より見やすい形式で提供している民間のウェブサービスも複数あります。代表的なものとして WhaleWisdom(https://whalewisdom.com/) や GuruFocus(https://www.gurufocus.com/) などが知られており、特定の機関投資家の保有銘柄推移をグラフや表で確認することができます。
WhaleWisdomは、直近9四半期分のデータであれば無料で閲覧できますが、それ以前の過去データや高度な分析機能は有料プランへの登録が必要です。
GuruFocusは、7日間の無料トライアルは用意されているものの、基本的には有料サービスです。いずれのサービスも、あくまで一次情報はSECの公式サイトであることを念頭に置いて利用しましょう。


13Fフォームを活用する際の重要な注意点

情報に「時間のズレ(タイムラグ)」がある
13Fフォームを活用するうえで最も重要な点は、「この情報は過去のスナップショットである」ということです。四半期末から45日以内の提出が義務付けられているため、たとえば3月末時点の保有状況が公開されるのは、最長で5月中旬になります。その間に当該機関投資家がすでに銘柄を売却していても、それは開示されません。

開示対象は米国上場の「ロング」のみ
空売りポジション、外国取引所のみに上場する銘柄、債券、通貨、デリバティブ(先物・オプションの一部)などは含まれていません。公開情報はあくまでポートフォリオの一側面であり、機関投資家の全投資戦略を反映しているわけではない点にご注意ください。

「参考情報」であって、模倣売買の根拠にはならない
プロの投資家の動向を知ることは、市場の大きな流れや注目セクターを把握するうえで参考になります。しかし、「バフェットが買っているから」という理由だけで同じ銘柄を購入することには、大きなリスクが伴います。機関投資家と個人投資家では、資金規模、投資目的、リスク許容度、税務状況などがまったく異なります。


まとめ

13Fフォームは、米国の証券法に基づいてSECに提出される機関投資家の保有銘柄開示書類であり、バークシャー・ハサウェイをはじめとする大規模投資家の動向を、誰でも無料で確認できる貴重な情報源です。SECの公式サイト「EDGAR」に直接URLでアクセスし、「INFORMATION TABLE FOR FORM 13F」の「.html」ファイルを開くことで、保有銘柄の一覧を閲覧できます。

中高年の方が資産運用を考えるうえで、プロがどのような視点で銘柄を選んでいるかを「学ぶ材料」として活用することは有益です。一方で、45日以内のタイムラグがあること、ロングポジションのみの開示であること、そして情報をそのまま投資判断の根拠にすることの危険性についても、十分に理解しておくことが大切です。

情報を知識として蓄え、自身の投資哲学を育てていく参考資料として、ぜひ13Fフォームを活用してみてください。


【注意事項】
本記事は、一般的な情報提供および学習・参考を目的として作成されたものであり、特定の金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。本記事に記載されている情報(保有銘柄、比率、時価総額等)は、2025年8月時点のSECへの13Fフォーム開示情報等に基づいており、記事公開時点で内容が変化している場合があります。また、円換算額は執筆時点の参考レート(1ドル=約150円)を使用しており、実際の為替レートとは異なる場合があります。

投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。実際の投資判断は、ご自身の責任において行っていただき、必要に応じて金融機関や公的に認定された資格を持つファイナンシャルプランナー(CFP等)などの専門家にご相談ください。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当ブログは責任を負いかねます。

本記事は金融商品取引法に基づく投資助言ではありません。


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