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暗号資産の基本用語16選 〜これだけ知ればニュースが読める〜

投資 Mar 30, 2026

「ビットコインが急騰」
「NFT市場が拡大」
「DeFiに新たな規制」
ニュースでよく耳にするものの、「そもそも何のことかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

暗号資産の世界には独自の専門用語が多く、最初は難しく感じられますが、基本的な16の用語を押さえるだけで、ニュースの意味がぐっとわかりやすくなります。
今回は、中高年の方にも身近なたとえを使いながら、やさしく紹介します。


【保管・鍵のしくみ】

① ウォレット(Wallet)
「暗号資産の財布」と訳されますが、実際にコインを入れておく場所ではありません。
ウォレットとは、自分の暗号資産を操作するための「鍵」を管理するツールです。
「ホットウォレット」と「コールドウォレット」2種類に分かれます。


🔥 ホットウォレット(インターネット接続型)
利便性が高い反面、常にネットに接続されているためハッキングのリスクが伴います。


🧊 コールドウォレット(オフライン保管型)
インターネットから切り離して管理するため、セキュリティが非常に高い方法です。


② 秘密鍵(Private Key)

暗号資産の所有権を証明する、本人だけが知る秘密の文字列です。
銀行の「暗証番号」のようなもので、一度紛失すると復元できません。
他人に知られると資産が盗まれるリスクがあり、絶対に他人に教えてはいけません。
なお、アプリやサービスによって呼ばれ方が異なります。

これらはすべて「12〜24個の英単語」で構成される秘密鍵のバックアップで、デバイスが壊れても資産を完全復元できる重要なものです。

厳重に保管し、絶対に他人に見せないでください。

※MetaMaskは以前「Seed Phrase(シードフレーズ)」という名称を使用していましたが、現在はアプリ画面上の表記が 「Secret Recovery Phrase(シークレットリカバリーフレーズ)」 に変更されています。
内容は同じものを指します。なお「Seed Phrase」「シードフレーズ」は同義語として今も広く通用します。


③ 公開鍵(Public Key)

取引相手に教える「受け取り口座番号」のような文字列です。
アプリ上では 「ウォレットアドレス」「入金アドレス」「受け取りアドレス」 などと表示されることがほとんどで、「公開鍵」という言葉がそのまま出てくる場面は少ないです。
誰に知られても問題ありません。


【コインの種類】

④ アルトコイン(Altcoin)
ビットコイン以外の暗号資産の総称です。
「オルタナティブ(代替)コイン」の略で、イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ソラナ(SOL)なども含まれます。
現在、世界中で数百万種類以上(主要な取引所で取引される主要なものだけでも数千〜数万種類)が存在しています。

なお、次の項目で解説する「ミームコイン」も、技術的にはアルトコインの一種に分類されます。
ただし、性質や用途が大きく異なるため、本記事では別項目として取り上げます。


⑤ ミームコイン(Meme Coin)

インターネット上で拡散される画像・動画・キャラクターなどの「ミーム(meme)」をモチーフに作られた暗号資産の総称です。
技術的な革新性や実用性よりも、ユーモア・エンターテイメント性・コミュニティの盛り上がりを重視して設計されているのが特徴です。

代表的な銘柄は以下のとおりです。

・ドージコイン(DOGE)
誕生年:2013年、最初期のミームコイン。日本の柴犬「かぼすちゃん」がモチーフ。発行上限なし。
時価総額ランキング7位(2025年1月時点・CoinMarketCap調べ)

・柴犬コイン(SHIB)
誕生年:2020年、ドージコインをモチーフにした銘柄。イーサリアムベース(ERC-20)。
時価総額ランキング15位(同上)

・ペペ(PEPE)
誕生年:2023年、カエルのキャラクターをモチーフにしたコイン。
時価総額ランキング21位(同上)

・モナコイン(MONA)
誕生年:2013年(β版リリース)/2014年(正式版リリース) 、日本で生まれた国産ミームコイン。
国内では比較的知名度が高い。


⑥ ステーブルコイン(Stablecoin)

価格の安定を目的として設計された暗号資産です。
多くは米ドルと1対1で価格が連動するよう設計されています。
代表的な2種類を比較してみましょう。

テザー(Tether)とは、Tether Limited社が発行する世界最大規模のステーブルコインです。
利用しているお金を裏付けに発行されますが、過去に会計の透明性を問題視されたことがあります。

なお、日本では2022年(令和4年)改正の資金決済法(2023年6月施行)により、デジタルマネー類似型ステーブルコインが「電子決済手段」として法的に定義されました(金融庁)。


【取引の場】

⑦ 取引所(Exchange)
ユーザー同士が売り買いを行う場所で、板(注文一覧)を使って希望の価格で注文します。
手数料は比較的低コストです。

<日本の主な取引所>
Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・SBI VCトレード・BITPOINT・ビットバンク など


⑧ 販売所(Dealer)

業者と直接売買する場所で、その場ですぐに買えることが特徴です。
操作は簡単ですが、「スプレッド」(売値と買値の差)が大きく設定されている場合があり、実質的なコストが取引所より高くなりやすいです。

💴 取引所と販売所、手数料はどちらがお得?
結論:コスト面では「取引所」の方がお得なケースが多い。操作の簡単さなら「販売所」。



【ブロックチェーンの仕組み】

⑨ マイニング(Mining)
取引を検証・承認し、ブロックチェーンに記録する作業のことです。
金の採掘(マイニング)になぞらえてこう呼ばれます。
この作業を行う人を「マイナー」といい、報酬として新たなコインを受け取ります。

⑩ PoW(Proof of Work)
「作業証明」とも呼ばれます。
マイナーが大量の計算処理を競い合い、最初に正解を出した人がブロックを記録する権利と報酬を得るしくみです。
ビットコインが採用。膨大な電力を消費することが環境面での課題です。

⑪ PoS(Proof of Stake)
「保有証明」とも呼ばれます。
コインの保有量に応じてブロック記録の権利が与えられるしくみです(一部のシステムでは保有期間も考慮されます)。
消費電力が少なく、イーサリアムは2022年にPoWからPoSへ移行しました(「The Merge(ザ・マージ)」と呼ばれます)。

📝 補足: PoSにおける検証者(バリデーター)の選出方法はネットワークによって異なります。イーサリアムのPoSでは主に保有量(32ETH単位)とランダム選出の組み合わせが採用されており、「保有期間」は直接の選出基準ではありません。保有期間を重視する設計は一部の古いPoS実装(Peercoinなど)に見られる方式です。


【制度のアップデート】

⑫ ハードフォーク(Hard Fork)
ブロックチェーンのルールを旧バージョンと互換性のない形で大幅変更することです。
意見が分かれた場合、元のコインとは別の新しいコインが誕生することがあります。
代表例として、「ビットコインキャッシュ(BCH)」は2017年にビットコインのハードフォークによって生まれました。

⑬ ソフトフォーク(Soft Fork)
旧バージョンとの後方互換性を保ちながらルールを変更することです。
ネットワークが分裂することなくアップグレードできます。


【新しいデジタルの潮流】

⑭ DeFi(Decentralized Finance/分散型金融)
銀行などの仲介機関を介さず、ブロックチェーン上のプログラム(スマートコントラクト)によって自動化された金融サービスの総称です。
貸借や両替などを管理者なしに行えますが、詐欺やハッキングのリスクも伴います。

⑮ NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)
デジタルデータに「唯一無二の所有証明書」を付けた技術です。
絵画・音楽などのデジタルコンテンツの所有権を、ブロックチェーン上で証明できます。
通常の暗号資産と違い「同額では替えられない(Non-Fungible)」ことが特徴です。

⑯ Web3(ウェブスリー)
ブロックチェーン技術を基盤にした「次世代の分散型インターネット」の概念です。
現在のインターネット(Web2.0)ではGoogleやAmazonなどがデータを中央管理していますが、Web3ではユーザー自身がデータを管理・所有する仕組みを目指しています。
NFTやDeFiもWeb3の重要な要素のひとつです。


まとめ

以上、暗号資産にまつわる16の基本用語を解説しました。
特に中高年の方が暗号資産に関わる際に注意していただきたいのは次の点です。

⚫︎シードフレーズ(リカバリーフレーズ)」は絶対に他人に見せない・教えない
⚫︎取引を始める場合は、金融庁に登録された国内の取引所・販売所を使う
⚫︎「販売所」は手軽だがスプレッドに注意、慣れてきたら「取引所」も検討を
⚫︎USDCやUSDTなどステーブルコインも価格変動リスクがゼロではないことを理解する
⚫︎ミームコインは著名人の発言やSNSの動向で価格が急変・上下しやすい。ラグプル(詐欺)への注意も必要

すべてを一度に覚える必要はありません。
ニュースを読んでいて「あの用語は何だったかな」と思ったときに、この記事を辞書代わりに活用してください。

【注意事項】
本記事は2026年3月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産・金融商品への投資を推奨するものではありません。
また、本記事は投資助言・金融商品取引業の行為に該当するものではなく、個別の投資判断・運用についての責任を負うものではありません。
暗号資産への投資・取引には価格変動リスク・流動性リスク・サイバーセキュリティリスクなど多くのリスクが伴います。
取引を行う際は、金融庁に登録された暗号資産交換業者を利用するとともに、ご自身の判断と責任において行ってください。
ご不明な点は、金融庁や各証券会社・専門家にご相談されることをおすすめします。


<投資シリーズ 前回の記事>
新NISA完全ガイド〜「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の使い分け〜
https://link-113a.mykajabi.com/blog/nisa

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