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夏のエアコン代を先取り対策!5月からできる電気代削減準備

節約 May 12, 2026

はじめに
今年の夏、電気代はさらに上がる?
「今年の夏もエアコン代が心配…」
そんなふうに感じている中高年の方は多いのではないでしょうか。

実は2026年は、電気代をめぐる状況がひときわ厳しくなっています。
政府による「電気・ガス料金支援」の補助金が2026年4月使用分から終了したうえ、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)も2026年度は1kWhあたり4円18銭へと引き上げられました(2025年度は3円98銭、前年度比20銭の値上がり)。これは初めて4円を超えた水準であり、経済産業省が2026年3月19日に正式発表したものです。

一例として、東京電力エナジーパートナーの標準的なプランで月260kWh使用した場合の電気料金は、前月比で457円値上がりし8,777円となっています(2026年5月検針分・東京電力EP公式発表・エネチェンジ調べ)。
大阪エリアをカバーする関西電力や福岡エリアの九州電力、名古屋エリアの中部電力ミライズも含め、全国の大手電力10社すべてで値上がりが確認されています。

こうした状況だからこそ、暑い夏が本格化する前の「今」こそが準備のチャンスです。
6月・7月・8月に後悔しないために、5月のうちからできる節約の備えをご紹介します。

まず知っておきたい:エアコンが電気代を左右する理由

家庭の電気使用量を季節別に見ると、夏は冷房によってほかの季節より大幅に電力消費が増える傾向にあります。
東京・大阪・名古屋・福岡のような都市部では、夏の気温が35℃を超える猛暑日が続くこともめずらしくなくなりました。2025年の夏は7月の全国の平均気温が観測史上最高を記録するなど、3年連続で猛暑が続いており、エアコンの長時間稼働が当たり前になっています。

エアコンが大きく電気代を左右するのは、他の家電と比べて消費電力が高い点にあります。
一般的な6〜8畳向けのルームエアコン(2.2kW)を冷房で使用した場合、稼働状況によって消費電力は大きく変わりますが、フル稼働時には相応の電力を消費します。それが1日8〜10時間、2〜3か月続くとなれば、月々の電気代への影響は無視できません。

だからこそ、「使い始めてから工夫する」よりも、「使い始める前の5月に準備を整えておく」ことが、節約効果を最大化する近道です。


【準備①】エアコンのフィルター掃除を今すぐ行う

エアコンの節電策として最も基本的でありながら、見落とされがちなのがフィルターの清掃です。フィルターにほこりや汚れがたまると、空気の循環が悪くなり、エアコン本体が余計な電力を使って動き続けることになります。

環境省の公式データによれば、フィルターを定期的に清掃することで、冷房時に約4%の消費電力を削減できるとされています。
また、ダイキン工業が2022年に実施した実験では、フィルター掃除を行った場合と行わない場合を比較したところ、約49%(48.9%)の無駄な消費電力量を削減できたという結果も報告されています(ダイキン工業 2022年8月発表プレスリリースより)。

フィルターの掃除は、エアコン本体のカバーを開けてフィルターを取り外し、掃除機で表面のほこりを吸い取るだけで構いません。
汚れがひどい場合は水洗いし、しっかり乾かしてから取り付けましょう。
推奨される掃除の頻度は2週間〜1か月に1回です。5月中に一度きれいにしておけば、夏本番にスムーズに稼働でき、無駄な電力消費を抑えられます。


【準備②】室外機まわりを点検・整える

室外機は、エアコンが冷房を行うために室内の熱を外に放出する重要な役割を担っています。この室外機が正しく機能しないと、エアコン全体の効率が大きく下がります。

点検のポイントは次のとおりです。
まず、室外機の吹出口や吸込口のまわりに物が置かれていないか確認しましょう。経済産業省・資源エネルギー庁も、室外機の吹出口に物を置くと冷暖房の効果が低下すると注意を促しています。

加えて、直射日光が室外機に長時間当たっている場合は、市販の室外機カバー(日よけ)を設置することで冷房効率の改善が期待できます。ただし、設置の際は室外機の通気性を妨げないものを選ぶことが大切です。
東京や名古屋のように夏の気温が高く、アスファルトの照り返しも強い都市部では、室外機まわりの環境整備が特に節電効果につながりやすいといえます。


【準備③】窓まわりの遮熱対策を整える

エアコンの効き目を高めるには、そもそも室内に「熱が入りにくい環境」を作ることが重要です。
夏の室温を上昇させる最大の要因の一つが、窓からの日射熱です。遮熱対策をしっかり行うことで、エアコンが稼働する負荷そのものを軽減できます。

カーテン・ブラインドの活用では、昼間でも遮光カーテンや遮熱ブラインドを閉めることで、窓からの熱の侵入を抑えられます。資源エネルギー庁も、冷房時にはレースのカーテンやすだれなどで日差しをカットすることを推奨しており、外出中はカーテンを閉めておくだけでも一定の効果があります。

また、5月はちょうどグリーンカーテン(緑のカーテン)を始めるのに最適な時期です。ゴーヤやアサガオなどのつる植物をネットに這わせて窓を覆うと、環境省のデータ(情報提供:積水ハウス株式会社)では日射の熱エネルギーの約80%をカットできるとされています。

比較として、すだれの遮蔽率は50〜60%、高性能の遮蔽ガラスでも55%程度とされており、グリーンカーテンの遮熱性の高さがわかります。大阪や福岡など日差しが強い地域では特に有効な対策です。
苗や種を5月のうちに準備しておくことで、6〜7月には十分なカーテンが育ちます。


【準備④】設定温度の見直しと使い方の工夫

エアコンの節電において、設定温度はとりわけ大きな影響を持ちます。
環境省が推奨する冷房時の目安は、室温28℃です(これはエアコンの「設定温度」ではなく「室温の目安」であり、外気温や住宅の断熱性能によって設定温度は異なります)。
設定温度を1℃上げると、消費電力を約13%削減できるとされています(環境省・資源エネルギー庁データより)。

資源エネルギー庁の具体的なデータによれば、外気温31℃の条件でエアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合、年間で約940円の節約になります(1日9時間使用の想定)。
「たった1℃」と感じるかもしれませんが、夏全体で見ると積み上がる節約額は無視できません。

また、冷房を1日1時間短縮するだけでも、年間約580円の節約になるという試算があります(資源エネルギー庁)。
エアコンのオンオフについては、「こまめに切った方が節電になる」と思われがちですが、一般的な目安として30分以内の短時間の外出であればつけたままにしておく方が消費電力を抑えられる場合が多く、反対に2時間以上の外出では切る方が節電になるケースが多いとされています(ダイキン工業の実験データ等より)。状況に応じた使い方を、今のうちから意識しておきましょう。

さらに、扇風機やサーキュレーターとの併用も効果的です。
風があたることで体感温度が下がるため、エアコンの設定温度をやや高めにしても快適に過ごしやすくなります。
資源エネルギー庁も扇風機との併用を推奨しており、組み合わせて使う習慣をこの機会に取り入れてみましょう。


【準備⑤】古いエアコンの省エネ性能を確認する

ご自宅のエアコンが10年以上前のものであれば、省エネ性能の点で最新機種と大きな差がある可能性があります。
パナソニックの公式資料によれば、13年前の機種と比べて最新機種は消費電力量を約15%カットできるとされています。エアコンの設計上の標準使用期間は、経済産業省の基準および多くのメーカーの公式情報において10年が目安とされており、それ以上使い続けると冷暖房の効率低下や故障リスクの増加も考えられます。

すぐに買い替えが難しい場合でも、現在お使いのエアコンの省エネ性能(APF値=年間を通じたエネルギー消費効率を示す指標)を取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認しておくことは有益です。買い替えを検討する際は、国の省エネラベルや、各地方自治体が実施している省エネ家電の補助金・助成制度も参考にしてみてください(制度の内容・有無は自治体によって異なります)。


まとめ

5月の準備が夏の家計を守る
電気代の上昇が続く中、中高年世帯にとって夏のエアコン代は家計における大きな関心事です。しかし、やみくもに使用を控えることは熱中症のリスクにもつながりますので、「安全に使いながら賢く節約する」という発想がとても大切です。
今回ご紹介した5つの準備(フィルター掃除・室外機の点検・遮熱対策・設定温度と使い方の工夫・省エネ性能の確認)は、いずれも今すぐ取り組めるものばかりです。エアコンに頼る季節が来る前の5月に、ひとつひとつ確認・実践しておくことで、6月以降の電気代を少しでも抑えることにつながります。無理のない範囲で、できることから始めてみてください。


【注意事項】
本記事に記載している電気料金の数値・節約金額・削減率などは、経済産業省・資源エネルギー庁、環境省、各電力会社、メーカー各社等の公開データをもとにした目安であり、実際の効果はご家庭の使用状況・住環境・機器の状態・契約プランなどによって異なります。
電気代や再エネ賦課金の単価は今後変動する可能性があります。最新の料金情報は、ご契約の電力会社またはその公式ウェブサイトにてご確認ください。
本記事は情報提供を目的としており、特定の商品・サービス・電力会社・メーカーの利用を推奨・保証するものではありません。
グリーンカーテンや室外機カバーなどの設置に際しては、建物の構造や管理規約等を事前にご確認ください。集合住宅にお住まいの方は、管理組合・管理会社への確認が必要な場合があります。
エアコンのフィルター清掃や内部洗浄を行う際は、取扱説明書に従って安全に作業してください。メーカーの推奨する方法以外での作業は、故障や事故の原因となる場合があります。専門事業者に依頼する場合は、信頼できる業者をお選びください。
本記事の情報は2026年4月時点のものです。制度・料金・推奨値等は変更されることがあります。最新情報は各省庁・電力会社の公式情報をご参照ください。
本記事の内容を参考に行動した結果について、一切の責任を負いかねます。ご自身の判断と責任においてお取り組みください。


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